ショウジョウバエの脳コネクトームが解明
#生活 #AI 2024.10.15

2024年10月、科学界で重要な発見が相次いだ。一つ目は、国際研究チーム「FlyWire」によるキイロショウジョウバエの脳全体の配線図「コネクトーム」の完成だ。これは、146の研究室が協力し、2100万枚の脳画像を基にAIと人の手で作成されたもので、脳の構造と機能を理解する上での大きな前進を意味する。ショウジョウバエの脳は小さいながらも、約14万個のニューロンと5000万以上のシナプス接続を持つ非常に複雑な構造をしている。このコネクトームは「脳の地図帳」とも呼ばれ、今後の神経科学研究における強力なツールとなる。FlyWireは、作成したデータを「FlyWire Codex」として公開し、世界中の研究者がこのデータを使って新たな発見を目指すことが期待されている。