数百万年保存可能な記憶技術、ダイヤモンドで実現
#生活 #テクノロジー 2024.12.3

2024年、中国科学技術大学の研究チームは、ダイヤモンドを使った高密度記憶技術の概念実証に成功した。1立方センチメートルあたり1.85TBのデータ保存を可能とするこの技術は、Blu-rayディスク約2000枚分の容量に相当する。研究では、市販の単結晶ダイヤモンドプレートにレーザーを照射し、微細な空洞を作成する。この空洞に別のレーザーを当てることで輝度の変化を記録し、情報を保存する仕組みだ。この技術は、数百万年にわたりデータを保持できるという驚異的な耐久性を持つ。また、99%を超える高い読み取り精度も実現しており、将来的に低コスト化が進めば、日常的なデータ保存の概念を一変させる可能性がある。しかし、現時点ではコストの高さと機材の制約が課題となっている。