AIエージェント「Manus」、中国の技術力が見せた新たな動き
#生活 #AI,スタートアップ,人工知能 2025.3.12

中国のスタートアップ企業が開発したAIエージェント「Manus」が、世界の人工知能業界で注目を集めている。Manusは、従来のAIシステムとは異なり、ユーザーの指示を待つことなく自ら思考し、タスクを実行する能力を持つとされる。履歴書の選別や旅行日程の作成、金融分析など、複雑な作業を独自に処理できる点が特徴だ。2024年3月6日、中国・深圳の開発チームがManusのシステムを最終調整する中、AI技術の進展をめぐる議論が再燃した。特に、Manusのような自律型エージェントがもたらす影響については、業界内で賛否が分かれている。これまでAIは、人間の指示を受けて作業を遂行するものだった。しかし、Manusは指示を待たず、自ら情報を分析し、判断を下す能力を備えているとされる。この点が、米OpenAIの「Deep Research」など既存のAIとの大きな違いとして注目されている。中国では、2024年末に登場したAIモデル「DeepSeek」が世界を驚かせたばかりだ。今回のManusの登場は、それに続く動きとみられており、AI技術における中国の影響力の拡大を示唆する出来事となった。これにより、シリコンバレーを中心とするAI開発の勢力図にも変化が生じる可能性がある。