「推しの子」「からかい上手の高木さん」など話題作に出演する15歳の俳優・黒川想矢の繊細な表現力が胸を打つ映画「怪物」
#芸能 #俳優 #コラム 2025.3.11

是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二がタッグを組み、子役の黒川想矢と柊木陽太が物語の鍵を握る人物としてその演技にも注目が集まった映画『怪物』が映画・チャンネルNECOで放送される。そして黒川想矢は、その後もドラマや映画に多数出演し、俳優としての活躍が著しい。 映画やTVドラマを通して子役の成長を見守っていくのは楽しいもの。例えば、坂元裕二脚本の連続ドラマ『Mother』(2010年)で5歳のときにお茶の間の涙を誘った芦田愛菜は、現在20歳に。映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021年)に12歳で主演した寺田心は16歳になり、2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』で松平定信の若き日を演じている。幼児の頃を知る彼ら彼女らの成長した姿を見ると、「あの子がここまで大きくなって...」という感慨で、まるで親戚のおじさんおばさんのような気持ちになる。 映画界で子役の才能を見いだしてきた人といえば、国内外で高い評価を受ける是枝裕和監督だ。『誰も知らない』(2004年)では14歳の柳楽優弥をカンヌ映画祭最優秀男優賞に導き、『そして父になる』(2013年)の二宮慶多や、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『万引き家族』(2018年)の佐々木みゆなど、子供たちの「演技とは思えない」ほどリアルな表情をとらえ、世界中の観客をうならせてきた。