<宇垣美里のときめくシネマ>未だ古びぬ魅力を放つ「ハリー・ポッター」シリーズで ワクワクに満ちた魔法の世界に浸る
#芸能 #韓流・海外スター #コラム 2024.7.1

その世界に最初に出会ったのは8歳の時だった。「ハリー・ポッターと賢者の石」を母から渡された時のその重み、初めてこんなに分厚い本を買ってもらえたという喜びと自分は絶対にこの本を読み切るだろうという確信、何か素敵なことが待っているに違いないというワクワク感で胸がいっぱいになったことを今でも覚えている。その日は本を抱いて寝た。 新刊が出るたびに発売日に本屋に駆けつけ、全シリーズを何度も読み返した(高校3年生の受験期、模試の前日になんとなく手に取ったその勢いで全巻読み返してしまい、ふらふらの寝不足で試験会場に向かったのは苦い思い出だ。もちろん結果は散々だった)。そしてその世界が実在のものとして目の前に現れた映画シリーズは、まるで夢のようで。空飛ぶオートバイに人にしゃべる帽子、飛び跳ねるカエルチョコと杖から放たれる魔法!初めて本物の「ウィンガーディアム・レヴィオーサ!」を聞いた時の感動といったら!何度も読み返し、もし私宛にホグワーツからの入学案内が届いたら...なんて妄想し続けたあの世界が、海を越えたイギリスに息づいていた。