服部慎一郎七段が3度目の優勝を果たした新人王戦を同じく若手の登竜門である加古川青流戦と合わせ紹介!
#芸能 #文化人・その他 #コラム 2025.11.30
将棋界の若手棋士による新人王戦は、有望な若手にとって登竜門的棋戦である。服部慎一郎七段は今回、最多タイとなる3度目の優勝を果たした。同じく秋に決勝三番勝負が行われる加古川青流戦と合わせ、この5年ほどの優勝者の顔ぶれを見てみよう。 まず、服部七段はこの5年で新人王戦3回、加古川青流戦を1回優勝している。新人王戦で3回の優勝は森内俊之九段、藤井猛九段に並ぶ最多タイだ。服部は年齢的にも今回が最後だったが、順位戦B級1組昇級により七段になっているため、年齢関係なく卒業が決まっていた。昨年度は9割を超える勝率で勝ちまくり、史上最高勝率の更新が期待されたが、年度末の失速で惜しくも届かなかった。だが、今年度に入って立ち直り、7割を大きく超える勝率で勝っている。当然ながら次は昇級戦線に加わっている順位戦でのA級昇級と、タイトル挑戦が期待される。 今期の加古川青流戦ではデビューから一年の吉池隆真四段が栄冠を手にした。2年前もまだ三段ながら決勝に進出しており、しっかり実力を付けた証明だ。今期の棋王戦は予選から勝ち上がり、豊島将之九段、佐々木勇気八段とトップ棋士を連破してベスト8へ。最後は増田康宏八段に敗れたものの、将来が期待される若手の一人だ。 上野裕寿五段は2023年の新人王戦、2024年の加古川青流戦と両棋戦を制覇。若手棋戦の2つを優勝したのは先述の服部七段の他は永瀬拓矢九段、池永天志六段のみだ。名門の井上慶太九段門下で、まだ順位戦昇級以外の目立った活躍はないが、いずれ上位進出することだろう。

















