舘ひろしが定年退職後のサラリーマンをチャーミングに好演!妻役・黒木瞳との息の合ったやり取りも痛快な「終わった人」
#芸能 #俳優 #インタビュー 2025.10.27
舘ひろしが主演、定年退職を迎えた元エリートの銀行マンを演じ、黒木瞳と久しぶりに共演したヒューマンコメディが「終わった人」(2018年)だ。原作は脚本家として多くの人気ドラマを手がけてきた内館牧子の小説で「リング」シリーズなどで知られる中田秀夫がメガホンをとった。 舘の代表作といえば「西部警察」や「あぶない刑事」で"刑事"役のイメージが強いが、本作で演じているのは"定年"というひとつの終わりを迎え、何をしていいかわからず、暇を持て余す田代壮介。「刑事貴族」など舘との共演回数が多い黒木が美容師として働く妻・千草を演じている。 ダンディなイメージが強い舘がコミカルな役を演じるのは珍しいが、新垣結衣と共演した入れ替わりドラマ「パパと娘の七日間」で中身が女子高生のサラリーマンを演じ、後に令和版が制作されるほど大ヒットしたことを思い出す人も多いだろう。 本作でも壮介は「パパ」と呼ばれているが、やはり舘には「お父さん」ではなく「パパ」が似合う。会社を辞めて昔話ばかりしている壮介に嫌気がさしている千草との掛け合いも昭和世代の夫婦あるある。舘と黒木の息の合ったコンビが痛快であり、定年退職を経験した人たちにとっては身に染みるエピソードも盛り沢山だ。

















