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岩井俊二監督「アイナ・ジ・エンドは完成されていた」、「路上のルカ」でみせた表現者としての才能

「第15回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式が7月23日に東京都内で開催され、日本映画専門チャンネルにて昨年7月に独占TV初放送された「路上のルカ」(全10話)がコンテンツ展開部門の最優秀賞を受賞、原作・脚本・監督を務めた岩井俊二氏が登壇した。同イベントは、衛星放送協会に加盟する各放送局が専門性を生かして企画・制作したオリジナル作品の魅力をより多くの方に知ってもらうことを目的に、有料・多チャンネル放送ならではのオリジナリティーあふれる作品を称え、表彰するもの。 「路上のルカ」は、2023年に劇場公開された音楽映画「キリエのうた」の脚本と、撮影終了後の初期編集版を基に、岩井監督自身が編集を行ったディレクターズカット版。主人公・ルカ(キリエ)による楽曲「幻影」の歌唱や夏彦の逡巡など、岩井監督が「泣く泣くカットした」映画の未公開シーンを加え、全10話、5時間半超えのドラマに再構成した。 授賞式後に岩井監督にインタビューを行い、「路上のルカ」への思いや、ルカ役のアイナ・ジ・エンドとの出会い、今後チャレンジしてみたいジャンルなどを聞いた。 ──受賞された今の率直な気持ちを教えてください。 「本当にうれしいです。これまでいただいた賞の中で一番うれしいかもしれない。自分のやりたいことがやっと認められた気がしますし、評価されたことで背中を押された感覚があります。映画制作では常に"時間制限"がある制作環境で戦ってきました。本当はこうじゃないと思いながらも、(制約もあって)そのまま発表する心苦しさがあった中、完全版の『リップヴァンウィンクルの花嫁 complete edition』や『路上のルカ』では原作通りに作れました。それは日本映画専門チャンネルの宮川(朋之)プロデューサーの理解と協力もあってこそ。原作者が一番喜ぶのは、原作を切り刻まずに表現できたときだと思うので。映画作りだと難しい表現の枠を今回は超えられたことがうれしいです」

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