黒木華と中村蒼が織りなす繊細で優しい演技が心に響く・・・映画「アイミタガイ」
#芸能 #俳優 #インタビュー 2025.8.4

黒木華が主演、大切な親友の死を受け止められず、彼女にむけてメッセージを送り続ける主人公を演じたのが「アイミタガイ」だ。中條ていの連作短編集をもとに脚本の骨組みを作ったのが「台風家族」の市井昌秀。「半落ち」、「ツレがうつになりまして。」などを手掛けた故・佐々部清監督が温めていた企画のバトンを受け継ぐ形で草野翔吾が監督を務めた。 そんな人と人との繋がりによって生まれた作品のテーマは"アイミタガイ=相身互い"。人がお互いに助け合うことを意味する言葉だ。深い悲しみを抱えた人たちの日常を押しつけがましさがない優しさで描き、多くの人たちを涙させた本作で黒木が演じているのはウェディングプランナーとして働く秋村梓。梓の親友で心の支えだった郷田叶海を藤間爽子が演じ、梓が結婚に踏み切れないでいる恋人、小山澄人を中村蒼が演じている。 キャスティングするに当たって監督はヒロイン役に念願だった黒木を起用。佐々部監督の映画「東京難民」に主演していたこともあり、不器用な彼氏の役は中村のイメージにピッタリだとオファーしたという。安藤玉恵、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュン、草笛光子などキャストも実力派揃い。喪失感を抱えて生きる梓を豊か且つデリケートに表現した黒木と、励ましたいと思いながらやることなすこと間が悪くなってしまう恋人役がハマりの中村に焦点を当ててみたい。