快進撃が止まらない山下数毅三段に注目!藤井聡太竜王への挑戦権は誰の手に渡るのか、竜王戦決勝トーナメントはいかに!?
#芸能 #文化人・その他 #コラム 2025.6.13

藤井聡太竜王への挑戦権を争う第38期竜王戦決勝トーナメントのメンバーが出揃った。竜王戦は唯一、挑戦者決定戦が三番勝負である。 注目はなんといっても、ランキング戦の時から話題になっていた5組優勝の山下数毅三段だろう。奨励会三段でありながら、前期は6組決勝進出。藤本渚六段に敗れて優勝こそならなかったものの、棋士以外では初めて5組への昇級を決めた。棋士以外では昇級者決定戦に回れないため、ランキング戦で勝つしかなく非常に難易度が高い。そして今期は5組の2回戦で藤本に前期の借りを返す。勢いは止まらず、5組の決勝に進出して4組への昇級も決めた。これにより、奨励会での成績と合わせて10月1日付けでの四段昇段をほぼ手中にした。そしてさらに5組の決勝も勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。 決勝トーナメント初戦で山下と戦うのは6組優勝の谷合廣紀四段。東京大学卒業の研究者でもある、異色の棋士だ。こちらも初の決勝トーナメント進出。四間飛車を得意とする振り飛車党で、山下が居飛車を持っての対抗形となるだろう。この二人が一番挑戦まで遠い位置だ。勝者を待つのが4組優勝の石田直裕六段。所司和晴七段門下で、今回はこの一門から松尾歩八段、近藤誠也八段と、3人も決勝トーナメントに進出している。 4~6組の山を勝ち抜いた棋士を待つのが1組5位の森内俊之九段。竜王2期など実績十分のレジェンド棋士で、決勝トーナメント最年長ながらその実力は健在だ。 挑戦者決定戦まで1勝と、最も有利な位置でスタートするのが1組優勝の八代弥七段。丁寧な棋風の居飛車党で、まだ順位戦がC級2組というのが不思議なくらいの実力者だ。まだタイトル戦での挑戦者決定戦に進出したことがないが、ここで殻を破ることができるだろうか。こちらが左の山となる。