声優・小野賢章×プロスケーター宮原知子が初対談!「自分と似ているところを感じた」
#芸能 #スポーツ #インタビュー 2025.5.4

今年3月に開催され、多くの人を感動の渦に巻き込んだ「京都フィギュアスケートフェスティバル 2025」の完全版が5月7日(水)にGAORA SPORTSで放送される。 本番組は、プロスケーターの宮原知子、田中刑事プロ、本郷理華プロ、吉田陽菜選手、金沢純禾選手、岡万佑子選手、山田恵選手、村上遥奈選手らスケーターの魅力的な演技はもちろんのこと、フィナーレの振付に初挑戦した宮原へ密着。さらに、完全版ではナレーションを務めた声優・小野賢章と宮原の対談も実現した。こちらでは対談の様子をレポートする。 今回が初対面だという対談の収録は都内で実施。お互い"人見知り"と述べる宮原と小野は、当初は緊張気味だったが、途中からは、質問を投げかけあい、熱い話から笑みがこぼれるエピソードまで、終始和やかなムードに。穏やかな時間が流れた。 じつは共通点があるふたり。宮原は4歳でフィギュアスケートの道を歩みはじめたが、小野も4歳で子役デビューを果たしている。小野は芸歴30年以上となるため「同い年の声優さんとは芸歴が違いすぎて、先輩扱いされることも多いです」と振り返る。 そうした経験と実績のある小野にも得意・不得意の役があるそうで「基本、僕は声が小さくて、省エネで喋っているんで、『ハチャメチャに元気』とか『常に声がデカい』みたいな役を演じるのは苦手かもしれません 」と苦笑い。「演技をする・作っていく、となると、まずは自分が経験してきたこと、自分のなかで常に思っていることから引き出しを開けていくので、自分にまったくない要素から作っていくのはかなり大変な作業です」と明かした。ただし、苦手な役が来ても「そこは楽しんで、『自分が成長できるポイントだな』と思ってやっています」と前向きにとらえていると語った。 一方、宮原には、演技をする際の"気持ちの作り方"について質問が投げかけられた。宮原は「自分が考えた人物に自分を落とし込まないといけないので、"無理やりなる"というよりは、滑っているときになりきってる感じです」と説明。小野が「"憑依型"みたいなことですか?」と質問すると「逆に私は意識してキャラクターになろうと思うと不自然になっちゃうので、それだったら素の自分でいこう、って」と答えた。そうした宮原の想いを聞いた小野は「そのあたりの感覚は僕も似ているかもしれないですね」とコメント。「アニメの現場では、『憑依型』といろいろと組み立てながら演じる『理論型』にたとえられるんですけど、僕は圧倒的に『憑依型だね』と言われます」と同じタイプだとした。 そんななか、小野からは演技中、何も考えないのか、はたまた何か考えながら演技をしているのか、と質問があった。「芝居中はほぼ何も考えず、その場の流れや雰囲気を漂っている」という小野に対し、「その時々で違うかもしれないです」と宮原。「演技前に"今日はいけるかも"と思うときもあれば、足が震えているのが分かっているけど、次のジャンプに集中しなきゃ...とワーッとなることもあります」と明かした。そうして、さまざまなことを考えるなかでも「(時折、演技をしながら)実況をすることもあります」と告白し、小野を驚かせた。 大盛り上がりのなか収録は終了。ふたりは、その後に行われた囲み取材にも参加した。