橋本環奈の振り切れた演技と原作への誠実さが実写化を成功に導く鍵に!コメディエンヌの才能を裏付けた「斉木楠雄のΨ難」
#芸能 #俳優 #コラム 2025.4.30

4月より放送中のドラマ「天久鷹央の推理カルテ」で主演を務めている俳優・橋本環奈。ヒットメーカー・知念実希人の人気小説を原作にした同作で橋本が演じているのは、超人的な知能や記憶力をもつ異色の天才ドクター。身の周りで起こる非科学的現象への興味を抑えられず、"診断"と称して謎を解き明かし、医師という立場でありながら、難事件を解決していく。3月末に最終回を迎えた朝ドラ「おむすび」のヒロインが記憶に新しい橋本だが、「天久鷹央の推理カルテ」での演技も早速話題で、彼女の新たな代表作の1つになる予感がする。 そんな橋本の代表作を挙げる中で欠かせないのは、やはり福田雄一が監督を務める、いわゆる"福田組"作品の数々だろう。その中の1つ、「斉木楠雄のΨ難」が5月にWOWOWで放送される。 本作の公開は2017年10月。同年7月に、橋本の福田組初参加作となる「銀魂」が公開されたばかりだった。当時の橋本といえば、ブレイクのきっかけがアイドル時代に撮影され、"1000年に1人の逸材"と評された1枚の写真だったこともあり、美少女の印象がとにかく強かった。そんなイメージもあってか、「銀魂」のヒロイン・神楽役に抜てきされた当初は、原作ファンからキャスティングを不安視する声もちらほら。
そんな中、神楽の「~アル」「~ネ」を語尾につける特徴的な口調を完全にコピーし、変顔もいとわない体当たりの演技を披露。ヒロインにはあるまじき鼻をほじるシーンも原作に忠実にやってのけ、公開後には「完全にハマり役!」と称賛を勝ち取った。