アストリッドをサラ・モーテンセンが熱演!猪突猛進な警視ラファエルと挑む、心揺さぶるフランス発バディ捜査ドラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」
#芸能 #韓流・海外スター #コラム 2025.4.22

頭脳派×直感派、秩序×混沌。正反対の二人がタッグを組んで事件に挑むバディものは、もはや刑事ドラマの王道設定だ。だが、フランス発のミステリードラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」は、その枠に収まりきらない。事件解決の爽快感と共に、深い人間ドラマと"多様性"という現代的なテーマを内包した、観る者の心にじわりと沁みてくる作品だ。 注目すべきは、4月23日(水)からミステリーチャンネルで始まるシーズン1〜5の一挙放送。特にこれから初めて作品に触れる人にとっては、すべての始まりが描かれたシーズン1こそ絶好の入り口だ。 本作の軸となるのは、犯罪資料局で働くアストリッド・ニールセン。分析のプロで、記録と知識にかけては右に出る者はいない――。彼女は自閉スペクトラム症の特性を持ち、人付き合いや予期せぬ変化が苦手。ルーティンを重んじ、比喩は通じず、音や光に敏感でイヤーマフを手放せない。だが、アストリッドの記憶力と論理的思考は、どんな優秀な刑事よりも事件の核心に迫る。過去の未解決事件と現在のケースを瞬時に結びつけ、誰もが見落とした細部に真実を見出す。彼女が動き出すと、世界がスッと整っていくような、そんな快感がある。